2010-08-14
■ [読書メモ] Prologue to Books 1 - 4 : The Art of Building and The Nature of The Universe

全巻へのプロローグ:建築という技術と世界の本質
- 哲学だの物事の本質だのについて取り立てて論じる気はない。自分が何よりこだわるとは、どうしたら美しい建物が造れるのか、という問題に他ならない。しかもそれは知的好奇心からというのではなく、あくまで実践上の動機による。
私はそれを自分自身でできるようになりたいのだ。
- この難題について35年間考え続けてきたが、考えれば考えるほど、経験主義による、特にデカルト主義的な昔からの根本的な問いかけに行き着くことになる。大学で数学の研究をしていたころ、従来の概念では説明がつかない、自分でも信じ難いような結果に出くわすことがあったが、結局は頭の切り換えをすることですべて納得がいくという経験をしてきた。この4冊の本で書いたことについても、あらためて読み返してみると我ながら非常識な内容だと思わざるを得ない時もある。当然、疑ってかかる読者もいるだろう。でも一番疑問を感じているのは自分なのだ。しかしここに書いたことは真実であり、最後には読者を説得できるものと信じている。
- パタン・ランゲージについての思い。
それを編み出したのはごく普通の科学的手法。ものごとを観察し、分析し、その本質を見抜き、論じただけ。ただし一つだけ、普通とは違うところがあった。人間の感情はその90パーセントが誰でも同じであり、一人一人の違いは残り10パーセントにすぎないということを前提にして、誰もが同じ感情を抱くような体験に焦点を絞ってパタン・ランゲージを組み立てていったのだ。そのような90パーセントの共通感覚こそが、パタン・ランゲージの本質である。
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